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銀狼
第3章 銀狼

そうすれば怪奇な状況にもすぐ説明がついた。

袋小路に思われた鍾乳洞の壁。この蔓の部分だけまだ奥に続いていたのだ。

正確にはその抜け道を隠すように蔦が覆っていたということ。


セレナは迷わず奥へ進んだ。

彼女の希望が、風に揺れる頼りない蝋燭からランタンほどの大きさへと変わっていく。




───




そして抜け道を暫く歩いたセレナの目に見えたのは出口を指し示す…眩い光。


“ まだ夜の筈なのに…… ”


その明るさを不審に感じながら彼女は出口までたどり着いた。





そこでセレナが目にしたのは──






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