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銀狼
第12章 epilogue

戦の夜、この場所に横たわる彼の身体は失われてしまった。

渦巻くセリュスの花びらに包まれた後、泣き崩れるセレナを残して彼は消えた。

それは最後の力を使って自らを人間達に渡すまいとする彼の意思か、それとも彼の天の御行なのか…。

どちらにせよ、失われた亡骸が残された者から墓という場所を奪ったのだ。



「……あなたは何処にいるのかしらね」



セレナはぼそりと語りかける。




森を彷徨っているの?


それとも…あの月からわたしを見ているの?




ぽっかりと円状に空いた夜の空に彼女は目を遣った。

煌めく星々を圧倒する満ちた月の存在が、彼女の心を僅かに和らげる。



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