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第1章 平凡に見える日常

週３回新長田の整形外科医院で受付の仕事をしています。新長田辺りは、阪神淡路大震災で、大部分が焼き出された街で、被災された高齢者が多く来院されます。
　他にベトナムから日本に出稼ぎでやって来た人達も多く、近くには美味しいベトナム料理店もたくさんあります。
　病院のお客さんの中にケニア出身の方がおられて、いつも感じの良い声をかけてくれたり、お土産をくださったりするうちに、一緒に食事に出かけたりする関係になりました。
　受付の仕事以外に、個人撮影会のモデルをしています。モデルと言っても、そんなに本格的なものでなく、指定された場所で、指定されたコスチュームを着用し、リクエストに応じたポ－ズを取ると言った感じです。会員制のクラブが主催する撮影会で、一日一人(一組)限定となっております。
　若くてきれいな子は、人気もあり、自然と指名があるのですが、私のようなおばさんは、どんなリクエストにも対応するオ－ルアクセプトでないと、仕事がありません。
　もちろん体型を維持するために、日頃の努力は怠ったことはありません。毎朝のジョギング。朝夕２回のストレッチを兼ねた筋トレ(特に胸が大きい分、胸筋と背筋)。全身の肌の張りを維持するためのお手入れもしっかり行なっており、その効果かどうかわかりませんが、１０才ぐらいは若く見られることが多いです。
　
　身長１６０センチ、体重？。若い時からグラマーと言われる体型で、胸は標準以上に大きくてＧカップ、ヒップは、恥ずかしいですが、さらに大きいかもしれません。
　容姿に自信がある訳ではないですが、男好きのする雰囲気があるとよく言われました。そのせいか、若い頃は外出すると、必ずと言っていいほど声を掛けられる事が多くて、軽いノリで声を掛けて来る人の相手をするのに疲れてしまうこともしばしばです。
　そんな流れでモデルの仕事を始めたのですが、リクエストされることであれは、過激なことでも応えるようにしています。物のように扱われると辛くなることもありますが、私には、この仕事が合っているように思います。
　様々なコスチュームに身を包んだり、ポ－ズを取ったりするのにあまり抵抗はなく、根本的に人に見られるのが好きで、一種のトランス状態になるようです。
　そして、それは、私が義父や前夫から受けた様々な経験が、性癖となって強く影響しているのかも知れません。