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12歳年下の旦那さんとプレママプレパパ生活する話
第1章 9月の…旅行の後の話…
仕事を終えてテラスハウスに帰って
お夕飯の支度をしていたんだけど。
なんとなくにだけど…胃が…
ムカムカとする感じがしてて…、
吐きそうって程でもないんだけど…。
ちょっとあんまり食べたくない気分で…。
ダイニングテーブルの上に
用意されている夕飯を見て
旦那さんが私の方に向き直ると。
『ただいま…帰りましたよ…、
って巴…どうかしたんですか?
まだ体調悪いままなんですか?
夕飯それだけしか食べないんですか?
食欲がないんですか?熱とか?』
「う~ん、熱はないと思うんだけど。
…なんか…ちょっと…
食べたいって感じがしなくて…。
吐きそうって程でもないんだけど…
気怠い感じはずっとするんだけど…
寝てないと居られないって程でもないよ…」
いつもの量の半分ぐらいの量の
食事を自分の側に用意してたら
旦那さんに心配されちゃったんだけど。
「ちょっと…、待っててね…
今…ご飯炊飯器からよそって来るから」
手を洗って部屋着に着替えに
いつも通りに行って貰って。
ご飯をお茶碗によそおうとして
炊飯器の蓋をパカッと開けた時に。
湯気と共に蓋が空いた炊飯器から
炊けたご飯の匂いが上に昇って来て。
そのご飯の匂いが湯気と一緒に
鼻から自分の中に入って来た瞬間に。
炊けた白米のいい香りのはずなのに
感じたことのない嫌悪感を
その炊飯器から立ち上る匂いに
憶えてしまってバシンと音を
立てるほどの勢いで炊飯器の蓋を
力任せに閉めてしまった。
上から蓋を片手で押さえていると
後ろから着替えた旦那さんが
私が…片手にお茶碗を持ったまま
炊飯器の蓋を押さえ込んでいるから。
『巴?炊飯器の中に何か
虫でもいるんですか?』
「ううん、この中に
あるのは炊けた白ご飯だけだよ…。
今…ご飯よそうから…ね」
今の不快感は気のせいだろうと
自分に言い聞かせて、
パカッともう一度炊飯器の
蓋を巴は開けたのだが。
ふわっと湯気と一緒に
また炊けた白米の香が立ち込めて来て。
バシンッと…勢い良く
炊飯器の蓋を閉めてしまった。
『巴?…どうしたんですか?』
「ご…ごめん…港…斗…、ご飯
自分でお茶碗によそってくれる?」

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