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『春雨』
第1章 春の雨

「まだ帰らないのか?」
 残業しているわたしの後ろから、不意に声がした。

「か、課長、え、何で?」
 一人残っての残業のはずなのに、なぜ課長がいるのか…

「いや、俺もいたけど…」
 彼も残業していたことに気付いていないわたしに…
 呆れ顔でそう言ってきた。

 ふと時計を見る…
「あ、ヤバ、終電が…」
 もう少しで電車がなくなる。

「だから声掛けたんだけど…」
 更に彼の呆れ顔が濃くなり、わたしの間抜けさに笑みをも浮かべていた。

「帰らないと…」
 慌てて立ち上がるわたしの目に…
 濡れた窓が目に映ってきた。

「え、あ、雨…」
「あ、うん、さっき降り始めたみたい…
 春雨ってやつだな…」
「あ、わたし、傘が…」
「折り畳み持ってるから、駅まで一緒に帰るか」
 徒歩五分の駅までを、相合傘で帰ることになった。

「課長、濡れちゃうから…」
 遠慮して間を、開ける課長にそう言い、わたしは肩を寄せていく。

 春雨は、冷たく、しとしとと降っていた…



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