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遠くても、
第1章 別れ
その夜、泣きながら眠る愛美を
彼はベットの上でぎゅっと
抱き締めながら眠った
ごめんな…
何度もそう呟きながら
何度も目が覚めた愛美
その度にぎゅっときつく
抱き締める彼がいた
「あほぅ…」
そんなんされたら嫌いになんか
なれへんやんか、ほんまに…
ズルいわ…そんなんズルい…
その度に愛美は静かに涙を流した
彼と別れた実感は薄く
ただ'別れた'とゆう現実があった
ぎゅっと抱き締められて目が覚め
その度に愛美は幸せだった
同時にこれが最後だと思うと
どうしようもなく悲しかった