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ラブカルチャースクール 2
第3章 マスターコース
マスターコース初日!

そして――――私の誕生日の朝。


「行ってらっしゃい…」

「あぁ…」

ここ数ヶ月、変わらぬ旦那との会話は今朝も同じだった。

ジャアァァァ…

旦那が食べた朝食の食器を洗いながら、ふと頭を過る。

一年ちょっとしか持たなかった結婚生活だったけど、28歳の誕生日はどうしてたっけ?

一年前も旦那は仕事で、テーブルに封筒を置いて出勤して行った。

入ってたのは数枚の一万円札。

メモに一言…
 『好きに使いなさい』と、書いてあった。

友人の沙知絵を誘って、買い物とランチに付き合って貰ったっけ…。

誕生日を覚えていてくれたのは、嬉しかったけど、何かちょっと寂しかったんだよな…。


カチャ…カチャ…

洗剤を流したお皿を水切りに並べていく。

「さてと…仕度しよう」

エプロンを外し――――

レッスンへ行く準備を始めた。


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