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ほしいままに
第2章 俺はいら立ちを隠せない


社員が各自、自席に解散した後。

俺は一人の社員を呼び出した。

支店長席に座った俺に向かって、笑顔をむけてつっ立っているのは、森川澪奈。この美丘支店に配属されて二年目の、営業担当だ。

「なにへらへら笑ってるんだ? 今、上司に指導を受けている最中なんだぞ」

森川澪奈が昨日提出した営業報告書を、俺は支店長席のデスクの上に打ち捨てた。
報告内容は空白だらけで、昨日一日で出した成果は何ひとつ見当たらない。
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