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第2章 社内４０％制覇

エピローグに登場した由佳という女・・・。

　今の不倫王の中でも一番の成長株的な存在だ。

由佳は身長が１６６ｃｍ。
スラッとした足の長いモデル容姿な感じで、胸がもう少し大きかったら男受けのするタイプだったに違いない。

　入社当時は化粧気も無く地味な感じだったが、今は不倫王の塾生となり女を日々磨いている。

　不倫王塾とは男目線からの女作りを主としたものである。

　今まで何百人もの女達が彼の塾を卒業し素敵な男性と会い結婚していった。

　その中の何人かは彼に幸せのお返しとして今でも月に自分の旦那の給料から１０％を振り込んでくる。

　彼はその金を現塾生達に使う。

そうすることで彼の塾生達はまた綺麗になっていくのである。

　それが彼のポリシーであり、関わる全ての女性への敬愛の証だ。

　


　由佳は地味だった事から、まずは服とメイクに手をかけた。

　アイメイクは夜でも映えるブラウン＋ゴールド系のシャドウで黒いライナーでくっきりとラインを出す。

　リップはグロスをかなりの量で使う事で立体感をだし、思わずキスしたくなる程だ。

　由佳は元々鼻は高いのでノーズシャドウは入れない。

　顔も小さめなのでチークもナチュラル程度。

　服はテロテロのヒッピー系だったので、シャキッとしたスーツやアニマル系の柄の服等、少し若く見える服装でこざっぱりとさせた。

　すると、会社の北川役員や伊藤部長や町本次長などのおじ様達に一気に受けた。

勿論、彼の狙いはそこには無い。彼の本来の仕事は最終的に有名企業の幹部と結婚させることだ。

　由佳は2ヶ月で別人になった。

着こなすブランドが１８０度変わり、マークジェイコブスからサンエーインターナショナルに。

　足の長さを強調させるためにローヒールから９ｃｍ以上のピンヒールへと変貌を遂げる。

この頃には会社の若い層の男性にも受け始め、入社以来、彼女の追っかけをしていた柳川や中途入社の子作などは口々に
「凄い！綺麗過ぎます！最高ですね～！」

と賞賛していた。

井川課長代理や石淵主任も由佳の変わりように唖然としていた。

　彼は面白かった。

自分の手をかけた女が男性陣から絶賛されると笑いが止まらない。

　由佳も段々と男受けが良くなってきたことに優越感を覚え始め最近ではいかにして男性を落とすかを研究している。