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第10章 元カノ登場！！

あのキス以来、私たちは少しぎこちない感じになっていた。


たかがキスくらいで？って思うかも知れないけど・・


そーいう問題じゃないのよ！！


お店では、一応従業員と店長という立場もあるので普通に過ごすけどね。


休憩中。


「店長と七海さんって本当に仲がいいんですねぇ！羨ましいなぁ」


っと私に声を掛けてきたのは、ホールスタッフの香織さんだった。


「そう？そうでもないよ！！」


「えーー！でも、会社やめて、店長のお手伝いしよう！って思ったんでしょー！
　凄い決断だと思います！」


香織さんは、私と蓮が理想のカップルだと言っていた。


そう言われると少し、罪悪感がある。


私達は本当のカップルじゃないからね。


「香織さんは彼氏居るの？」


「３年付き合ってた彼氏が居たんですけど・・・先週別れちゃったんです・・・」


「そうなの？？大丈夫！私なんて何年も居ないから・・・」


ヤバい！つい・・・口が滑ってしまった・・・。


「店長と付き合うまではずっと居なかったんですか？」


ほっ・・・。良かった・・


「そう！そうなの！！出会いも無くてねぇ・・・」


危ない、気を付けなきゃぁぁ！！


その時、事務所から

「七海、ちょっと・・・」


蓮に呼ばれ、事務所に入った。


「なぁに？」


「お前気を付けろよ！！」


あぁ・・・今の聞こえてたのね・・・。


「ごめん・・・つい・・・」


蓮は、私の肩に手を置き事務所から出ていった。


ここでは、妻よ妻！気を付けないと！っともう一度自分に言い聞かせる。