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「私が欲しいですか?お嬢様」
第2章 執事〜選択〜
車から降りた光景にあたしは
驚きを隠せなかった。


「何…これ…」


無駄に広い敷地。

お城みたいな学園の建物。

「お待ちしておりました。
名雲 彩芽様。私は学園長を勤めます
里見 薫と申します」


学園長!?

「あっ!よろしくお願いします!」



「制服の合わせと学園の案内。
それから…桜凛学園の案内をさせて頂きます」


お、桜凛学園も!?

「あの、でも今は冬休み中で
桜凛学園もお休みですよね…?」



「はい。ですが、お休み中でも
来てる生徒はいますので」


来てる生徒…

そっか…冬休み中でも生徒が来てるんだ…



「では、ご案内いたします。
どうぞ、こちらへ」




そう言って学園長の里見さんは
前を向いて歩き出した。

あたしは運転手の方に頭を下げて
急ぎ足でついて行った。












「桜凛学園の案内は最後にしますね。
もし案内をしている時、
気に入った執事がいたら
専属にできますので言って下さいね」



専属…

え!?いきなり…?


「あの、それっていつまでに
決めるとかあるんですか?」



「特にはありません。ですが、
授業やお昼休み、放課後などは
執事と共に過ごす時間が多くなります。
なので、なるべく早めの方が…」



「早め…そう、ですか」





ガラッー。



「では、先に制服を合わせましょう」







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