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「私が欲しいですか?お嬢様」
第5章 颯太〜愛玩〜


ヌチャッ! ヌチャッ!

「んあっー!はぁっ颯太くぅんっ!」


打ち付ける腰に反り返る背中。
その度に中から溢れる熱い液。

颯太は乱れる女性を見ながら
リズムを崩す事なく腰を動かした。

「んっあっ!ダメ!イクー!」


そう言うと同時に女性は
絶頂を迎え意識を手放した。


ーーーーーーーーーーーーーー






射精することなく終わった行為。
女性に布団をかけて
身なりを整える。

颯太にとってはこの女性もまた
特別な女性でない。
''代わり''。


制服の胸ポケットから一枚の写真を
取り出す…。



それは、幼い頃の写真。
恋を恋とも呼べないくらいの幼さ。
だけど、颯太にとっては
忘れられない、初恋。


「まさか、会えるなんて
思ってもみなかった…」



想いを寄せてくる女性は多い。
紅女学園の先生ですら、想いを
伝えてくるくらいだ。

けれど、颯太からしてみたら
全員、彼女の代わり。


抱きながら彼女と重ねる…


彼女の柔らかい唇…

細く白い身体…

甘く名前を呼ぶ声…






「…彩芽…」



颯太は写真を胸ポケットにしまい
女性は寝かせたまま
保健室を後にした。


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