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「私が欲しいですか?お嬢様」
第8章 女子会〜彩芽×詩織〜

「あーやーめー!待ってた!」


食事を終えて、詩織の家に来た
あたしを抱きしめて迎える。
さっきまで学園で一緒だったのに
やたらテンションが高めなのは
2人とも同じ。


「では、詩織様。
明日、午前中にはお迎えに上がりますので
よろしくお願い致します」


「はい!任せて!颯太さん」


あたしに絡みついたまま
詩織はニコニコ答える。


「夜更かしは程々にしてくださいね?
お嬢様」


「わかってますっ!」


''お嬢様''

結局あたしは、あの勝負では
負けたことになってるらしい。
プイッとあたしは顔を背け
口を尖らせた。



「大和、お願いしますね」


「お任せを…」

詩織のそばにいた大和さんにも
颯太さんは挨拶を済ませ
詩織の自宅を去った。





「彩芽様、お荷物は運んで
おきますので先に上へどうぞ」

さっとあたしが持ってきた軽い荷物を
持ち上げて、大和さんは言った。


「ありがとうございます…」


「よし!いこいこー!!」


あたしよりも詩織の方が
大はしゃぎな気がして
なんだかかわいかった。

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