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第6章 弟の友達
双子を寝かしつけ、愛里咲はホッと一息吐き出す。

ようやく首が据わり、両手を使えば2人を抱き上げられる。

そうなれば2人同時に授乳も出来、今までよりは泣かせる時間も減って、自分の時間が増える。

(琉ちゃんには絶対見られたくない…)

上半身を惜しみなく晒すその姿を思い出し、愛里咲はくすりと小さく笑った。


ガチャ…
玄関から静かな開閉音が聞こえる。

双子を連れて出掛けるのは億劫で、ほぼ毎日家に引き篭もっている愛里咲。

唯一の話し相手は琉であり、その帰宅を待ち侘びる毎日で、琉の足音ですら聞き分けられるようになっていた。


「おかえり〜」

待ってましたとばかりに、満面の笑みでパタパタと駆け寄る愛里咲。

出迎えた愛里咲を、琉はいきなり抱き締めた。



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