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第7章 『俺』の彼女

「─────…っ！」

一瞬にして、いろいろな感情が翔の脳内を駆け巡る。

なのにその後は真っ白になり、目を見開いて渚を見つめる事しか出来ない。



「………無言も禁止です」

そう言って困ったように笑う渚に、

「あ、ごめん」

思わず謝る翔。


「ごめんは禁句ですよ！」


「ごめん…っじゃなくて…ありがとう。

俺からもお願いします。

俺と、付き合って下さい」


「〜〜〜〜〜っ、はい‼︎」

翔からの言葉に、渚の瞳から涙が零れ落ちた。