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コンプレックス
第5章 『俺』の気持ち
100日のお祝い…お食い初め。
着飾った陽花と陽向が、それぞれのベビーラックに寝かされている。
カシャカシャと果てなく聞こえるシャッター音と、光るフラッシュに、
2人が眩しそうに目を細める。
「うわ…この顔……」
「琉ちゃんにそっくり……」
翔と愛里咲の声が重なれば、顔を見合わせて笑う。
「俺の子供なんだから、当然だろ?」
両親の前だからか、ニッコリ笑う琉。
だが、その目は笑っていない。
「そそそ、そうですね。パパ似で良かったね〜」
愛里咲が双子に目を逸らしながら言えば、
「うんうん、良かったなぁ!」
翔も慌てて合わせる。
それを見ていた母親が
「翔と愛里咲ちゃんは気が合うわねぇ…
ダメよ、禁断の関係は」
なんて言うものだから、
翔はむせ込み、
琉の目だけ笑っていない笑顔が益々深まる。
着飾った陽花と陽向が、それぞれのベビーラックに寝かされている。
カシャカシャと果てなく聞こえるシャッター音と、光るフラッシュに、
2人が眩しそうに目を細める。
「うわ…この顔……」
「琉ちゃんにそっくり……」
翔と愛里咲の声が重なれば、顔を見合わせて笑う。
「俺の子供なんだから、当然だろ?」
両親の前だからか、ニッコリ笑う琉。
だが、その目は笑っていない。
「そそそ、そうですね。パパ似で良かったね〜」
愛里咲が双子に目を逸らしながら言えば、
「うんうん、良かったなぁ!」
翔も慌てて合わせる。
それを見ていた母親が
「翔と愛里咲ちゃんは気が合うわねぇ…
ダメよ、禁断の関係は」
なんて言うものだから、
翔はむせ込み、
琉の目だけ笑っていない笑顔が益々深まる。