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第5章 命

「英介‥英介が父親とはな‥」

「おい」

「だから尚さんのお腹には英介の子供がいるんだよ。今、妊娠2ヶ月の終わりだ」

「‥‥‥」

「おい、無言かよ？」

「煩いぞ、で‥まさかお前が？」

「なんだよ？」

「お前が取り出すのか？」

「当たり前だろ」

「止めろ、俺が取り出すからな」

「はいはい、相変わらず俺様だな。尚さん、英介で本当にいいの？」

「はい！」

「なんだ、その自信満々な顔は」


そして友人の手を借り自らの手で子供を取り出した。