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第1章 ３月着任

宮田陽子が、２年生の生徒達の前で、



そんなことを壇上で言うと、



生徒達はえー!?嘘でしょ、と
云う。




どよめいた声が教室内に響きわたった。





「説明ってへ理屈は省いて、





今から私が裸になるから、



よく観なさい…。」





冗談だろ！と云う声がする中で、





宮田陽子は着衣していた、
開襟シャツのボタンを外していき、








紫色のブラウスを脱ぎ捨てた。



プルンップルンッ、


隆起したふっくら感と弾力性のある




形のいい乳房が弾んでいる。






たわわに実った果実のような乳房を、





生徒達の前へ晒した。





「ゴヤ作『裸のマハ』
ルノアール作『浴女たち』




の絵を、私の裸
を参考にして描いて下さい。」







宮田陽子は下に履いている、




スーツパンツをも脱ぎ捨てた。





「おー!?すげぇよ!!」



生徒達はどよめき、


やらしい、と言った女子生徒と、



「格好いい！」




と皮肉交じりだが、
裸を人前で晒したことが、





格好つけてなくて、いい！




逆に嫉妬心と好感を抱いているのだ。







現代国語の授業を、




理屈抜きで、私の裸を参考に、
絵を描いて下さい。






そんなことを、理屈抜きでやってのけた。






この目の前で本当に馬鹿を承知でやったことを、









〔単なるインテリ女の気取り屋チャン〕




そういう、刷り込まれたイメージから








だいぶ見る目が変わった、と宮田陽子は勝手な思い込みをした。








〔露出狂の変態痴女と云うイメージへ変わった。〕









若い生徒達には突飛な事をやった先生という大人を、









残酷な扱い方をサデスティックに陥れるもの。






Ｈ美術専門学校で、国語の先生の宮田陽子が





気が変になった、




そう思った生徒がいたようだ。







写メールで現場を録画していた生徒がいた。