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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第22章 佳織〜夫の知らない妻
「あなた・・・、私たち、どうすれば・・・・」

夫にすがる人妻の肢体をどこか観察するように、彼はしばらく沈黙した。

そして、芳彦に言った。

「今夜はもう宿には帰れないだろう。仕方ない、俺の家に行くか」

「えっ?」

思いがけぬ展開に、芳彦は目の前にいる男を見つめた。

太い腕だけでなく、全身が筋肉の塊のようなたくましい体つきをしている。

華奢な体型の芳彦とは、それはまるで違う男の肉体だった。

恐らく30代半ばだろうか。

45歳の芳彦、そして4歳下の妻、佳織より若いことは間違いなさそうだった。

「車でもう少し上に登るけど。30分もあれば着くと思う」

困惑する芳彦に続き、佳織も言葉を漏らした。

「でも・・・、申し訳ないですから・・・・」

「奥さん、じゃあどうする。この山で一晩過ごすかい?」

そっけない彼の言い方に、佳織は何も返すことができない。

「もう嵐は来ないと思うけどね。だが横になれるところなんかないぜ」

男の言う通りだった。

土砂崩れの危険がある道を、深夜に通るような危険は冒したくない。

まさか、あの小屋に戻るわけにもいかない。

静寂の中、虫たちの鳴き声と川のせせらぎのような音だけが聞こえてくる。

別の車がやってくる気配はまるでない。

「待ってたって車は来ないぜ。どうする、もう行くぜ、俺は」

「待ってください・・・」

車に戻ろうとした男に声をかけたのは、佳織だった。

「あなた、今夜はこちらの方にお世話になるしか・・・」

妻に言われるまでもなく、芳彦もまたそう覚悟を決めていた。

「ほんとに甘えてしまっていいんでしょうか」

「甘えるも何も、それしか選択肢はないだろう。俺もあんたたちを見捨てるわけにはいかないからな。さあ、早く乗ってくれよ」

彼に促され、二人は四輪駆動車の後部座席に並んで乗り込んだ。

「ありがとうございます。ほんとになんてお礼を言えばいいのか・・・」

頭を下げる佳織の姿を、男はミラー越しに見た。

濡れたシャツが人妻の肌に密着し、ブラの紐がはっきりと透けて見える。

「奥さん、雨で随分濡れたようだな」

「え、ええ・・・」

「俺の家で熱いシャワーを浴びればいいさ」

佳織の濡れた肢体を確認した後、男はアクセルを踏んだ。

どこか胸騒ぎを抱えたまま、芳彦は運転席に座る男の後ろ姿を見つめた。
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