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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第23章 瑞季〜写真教室での出会い
「最近、主人とうまく行ってないんです」

細身の肢体を純白のシャツで包んだ瑞季は、緊張気味に口を開いた。

確かな曲線を描く人妻の胸元に、彼の視線が注がれる。

夫はもう、こんな風に私の体を見つめてはくれない・・・

人妻の乾いた寂しさが、目の前の男性にすがりたいという感情に火をつける。

「主人は今年38歳になります。私は5歳下で・・・」

そんなプライベートなことを告白する自分を、瑞季は止めようとはしなかった。

「瑞季さん、33歳なんですね」

優しげな彼の笑みを目にし、人妻は思わず頬を赤らめた。

「ご主人とうまく行ってないって、でも、どんな感じなんだろう」

人妻を心配げな視線で見つめながら、彼はコーヒーカップをテーブルに置いた。

「彼、毎日帰りが遅くて・・・・」

瑞季は夫と自分の関係を、隠すことなく告白した。

毎晩、夫が夜の街で過ごした後に帰宅していると思われること。

会話もほとんどなく、すれ違いの日々が続いていること。

夫との出会いから結婚、まだ彼の愛情が感じられた日々が、遠い過去のものに成り果てていること。

賑わう店内を気にすることなく、人妻は秘めた悩みを打ち明けた。

「そうだったんですか」

既に家に帰っているはずの時間。

今日は、でも、彼とここで一緒の時間を過ごしている。

夫の知らない彼と一緒に、親密な会話を交わしている自分。

「ごめんなさい、私、話しすぎたみたい・・・」

何を言うべきか迷っているような彼に、瑞季はどこか後悔するように唇を噛んだ。

「話してくれてありがとう」

「瀬田さん・・・」

「こんな綺麗な奥さんを放っておくなんて、ご主人も悪い人だ」

冗談っぽくそんな台詞を口にしながら、彼は話を続けた。

「ご主人のことを知らない私が、無責任なことを言うことはできませんが」

「・・・・」

「ただ、瑞季さんが苦しむ姿だけは見たくないな」

「瀬田さん・・・・」

「私にできることがあれば何だってしますよ」

彼の言葉は、そこに隠された意味などないことを示すように、素直に響いた。

「嬉しいです、瀬田さん・・・・」

彼との距離が一気に縮まったことを人妻は知った。

夫には言えない。

そんな秘密を抱えてしまったことに、瑞季は疼くような熱を久しぶりに感じた。

人妻の秘密は、やがてもっと濃密なものに転化していく。
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