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発情期ニャンコな私を襲う欲情ワンコな彼
第2章 **
―-リアサイトを覗く時間は無い。

勘で敵に銃口を向けトリガーを引く。
ヤツは銃弾を跳ねて避け、反対側の壁に張り付いた。

「動きが素早すぎる!?」

だが、あたしはすぐにそれの動きを見切った。
―-着地の際に僅かな隙が生じる。

今回の作戦を遂行する為、対BCWの訓練を受けてきたのだ。
着地地点を予測し、ヤツらの頭部を狙う。

パンッ!!
頭部が砕け散り、肉塊になる仲間達を飛び越え、ヤツらはなんとしても、あたしの首を狙ってきた。

―-採用されたら確かに核兵器ね!!

内心、自国の兵器になり損ねた不採用であるBCWを頼もしくも思う。

ヤツらは銃撃を阻止しようと長い舌が拳銃に絡んできたが、メタルエッジで一閃する。
飛びこんできたヤツは空を噛ませた後に叩き斬る。

何匹かを通路に残したまま、あたしは先を急いだ。

すると、突然艦内放送が流れる。

「「起爆装置作動。乗員は直ちに退艦してください」」

艦内のパトランプが騒ぎ始める。
あたしの無線機も鳴る。上空で待機するヘリからだった。

『作戦失敗だ!! 離脱す―-ッ』

―-ボカーンッ!!
回転翼の凄まじい騒音ではない。ノイズとも違う……。
明らかな爆発音とともに通信は突然途切れた。

―-まさか…ヘリが撃墜されたの?

これじゃあ……生きて帰れないじゃない!?


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