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発情期ニャンコな私を襲う欲情ワンコな彼
第2章 **
PDAに従い、通路を進むと混乱した空母勤務の白衛官ともすれ違うが、戦闘にはならない。
秘密を隠ぺいするために空母ごと沈めて全員を犠牲にするのでパニックになっているのだろうか?

ボートの位置手前までたどり着く。
近い広間に出ると奥から黒いロングコートで身を覆う大男が大股であたしに向かって勢いよく走ってくる。

―-あれは、チェイサー!?
人型のバイオサイボーグ。兵器でありながら自己判断で任務を遂行できる。
恐ろしいのは……人間と同じく銃火器を扱えることだ!!

銃を構えたときには、大男は目の前だった。

片手で無造作にあたしの胸ぐらを掴み上げると、もう片手には大きな拳銃を握っていた。

「ぐぅぅ…は、離せぇ」

圧倒的な力の差で、あたしは呻き声だすことしかできない。

―-ここまでか……儚い……

あたしは死を覚悟する。
銃が撃たれる前に、もぅ意識が…………

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