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half. ~Sweet blood~
第7章 はじめての、発情…


1日掛かりでやっと数件、先は長いと分かってはいたがさすがに疲れてくる。近場のビジネスホテルを取り宿泊した。


「部屋別の方がいい?」


昂は聞く。それは気を使ってか、それとも単に雪斗の反応を楽しむ為かは分からないが、きっと昂の事だから両方なのかもしれない。


「一緒でいいだろ」


ツインに3人で宿泊した。


普段から一緒に寝ているからか、ルシアは躊躇する事なく雪斗のベットに潜りこむ。目を閉じ寝息をたてる姿がせつなく感じた2人だった…



「ルシアも可哀想だな。まだガキだろ、俺たちからしたら16って言えば高校行って、青春送ってるはずが…何故か人探しに駆り出されて」


「16って言っても倍生きてるらしいけどな、売られる為に生まれるってどーなんだろうな」


「それを割り切って生きてんだから、見てるこっちが辛くなるな」


「あぁ、本当に」



リスト見ながら明日の予定を立てている二人は、ルシアを見つめ胸が痛むのを感じた。



「せめて、主じゃなく保護者位には見てもらいたもんだ」


「だな、ルシアはユキを主ってよく言うもんな。気にしなくていいのに線引きしやがって」


「主ね…達希も買われて主みたいなのがいんのかもな」



溜め息と共に煙りを吐き出す雪斗。



「幸せならそれでいいけど…きっと違う。だから1度会って確認しなきゃな」



「そうだな」



もう何年も経ってる、今更助けたいなんて都合のいい話だな。だが達希を忘れた日なんてないんだよ…


夜は更けて眠りについた。



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