この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
half. ~Sweet blood~
第8章 難航、その先に…


「ルシア、達希の香りに間違いないのか?」


「多分な、わりーけど100パーじゃねー」


「多分でも居る可能性があるなら…」




だいぶ落ち着きを取り戻した昂は助手席で頭を抱えていた。



《エゴ》ユキも俺と同じように感じていたんだ。《楽になりたい》そうだ、もう悩まなくてもいいように…助けたいなんて上辺だけだったのかもしれない。今更俺は達希にどうしてやれるんだ?ただ謝って、いい奴に見られたかったのか?

分からなくなる…

この数年は何だったんだよ。




「昂…お前が悪いんじゃねーよ。俺も今お前と同じように考えてる…昂だけじゃねー」


「あぁ」



「多分あの香りが本当にタツキなら…あんまりいい状況じゃねーよ、光も入らない家で、主がいて、会わせらんねー理由があって…。怪しすぎだろ?」



「そうだろうな」


冷静に返す雪斗は、横目で白瀬の家を見た。




「白瀬に直接会うぞ」


「ゆ、ユキ…それは無理じゃねーか」


「運良ければ達希に会える」



雪斗は真っ直ぐだ。疑ったりしねーんだろうな…じゃなきゃ俺みたいな得体の知れない奴拾わねーか。

真剣に話し合う二人を見て知った。
《大切な誰か》の為に動く事の難しさを…



まぁ、俺には関係ないか…


/139ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ