この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
half. ~Sweet blood~
第10章 偽りと、確かな気持ち…




ピンポン…


昂が来た事を知らせるようにチャイムが鳴る。疲れた身体を持ち上げ、クタクタになった足を前に進めた。



「あれルーは?」


リビングを見渡し不思議そうに訪ねる


「寝てる」


「えー夜型なのに珍しい」


「疲れてんだよ」


「起こしてこよー」


「てめ、人の話聞いてたか…」



寝室のドアを勢いよく開け、ベットにダイブするように乗りかかる。スプリングが鳴りギシギシさ軋んだ…布団に潜りこみ、ルシアに抱きつく。



んー、あ…昂の香りだ。
一段と甘い香りさせやがって
すっきりしたのか。





「ルーおはよ、ゲームするか」


「その前にもう一つの約束があるだろ」


キョトンとした表情を作る昂の顔を両手で包み、焦る昂を無視しゆっくりと顔を近づける。



「っ、ちょっ…待てって…んっ、いっ…て」



言葉を遮るように重なる唇、いや…食い込む歯。下唇に痛みが走り、神経が集中する。痛いだけじゃない…ザラザラとした舌の感触が混じり変な感じだ。



滲みでる血を美味しそうに喉に流す。
ゴクッ、ンッ…ゴキュ…
チュパ…ペロ…



「うっ、あ…る、しあ…んっ」


「甘いな…ハァ…」



いい気分はしねーな。
誰でもいいのかてめーは。

壁にもたれ、その様子を見つめ
喉まで出た言葉をグッと飲み込んだ。




「ごっそーさん」



「ハァ…あ、ユキ…違うんだ」



誤解を解くように手の甲て唇を拭い、雪斗に視線をやるが、その顔は穏やかではなかった。確実に怒っている…



「別にいい、ルシアはそーゆー奴だ」



あ…やば。ユキ怒ってる。まじでやばい。
どーしよ、本当やだな。
あーでも、俺…嫌じゃなかった。


湿った唇をなぞった。



暖かい舌が這う度に、ルシアの吐息が漏れる。誘うような眼差しを送られたんじゃ…変な気を起こしそうになる。



ユキがついがっつきたくなるのも、分かんなくねー。アレは反則…だよな。



二人の気持ちもつゆ知らず、脳天気に欠伸をするルシアは目に溜まった涙を拭い、ベットから降りた。



「ゲームする」



ルシア…空気読んで…
頼むからさ…




/139ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ