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half. ~Sweet blood~
第10章 偽りと、確かな気持ち…



「今俺たちキスしてんだよ」


「んっ…ふ…ぁ」


「俺がルシア好きって言ったら…どーする」


「チュパ、あふ…んっ…」


「聞こえない?」




唇を合わせる事に夢中になるルシアを離し、きつく抱きしめ耳元で囁く…それは冗談でも偽りでもなく、本心で…



「ルシア…好きだ…」



「んっ…」



ビクっと力が入り速まる息遣い…
返事は返ってこない。それでも何度も言う…



「すき、だ…ルシアが好きだ。ルシアはユキじゃなきゃ駄目?俺は主じゃなくて家族になれる」



「かぞ…く…?」



「あぁ、ずっと一緒にいよ」



耳元から首筋にかけ舌を這わせ、ルシアの細い指に絡めるように握る…




何でかな。駄目だって分かってたんだ、ユキがルシアを大切にしてるの知ってるのに…こんなにもルシアに惹かれる。分かってる…ユキを裏切ってるって。言わないだけでユキはルシアに好意を持ってる事だって見てれば一目瞭然だった。けど、こんなにも素直で愛おしく感じるんだよ…それは隠せれない。



「俺ね、ルシアが望むなら…ルシアの血もらってもいいと思ってる」



「こう…?」



「一人にはさせない」



繋いだ手に力を入れた。
駄目だ、もう引けない…



抱き抱えルシアの背中が胸にもたれかかる。大きく開かれた足が閉じないよう自身の足にかけ、ジーンズのチャックをゆっくりと下げた。



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