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妄想短編集
第6章 痴漢男〜5章続編
車内に下ろされ…
すぐに明希に痛いぐらいに
抱きしめられる…
『明希…。』
私もそんな明希の背中に腕を回す。

私も苦痛だったけど
明希だって、辛かったに違いない…
私が明希の立場なら、
心がちぎれてしまいそうな
ぐらい、辛いだろう。

明希がそっと私から身体を離し
私の身体をじっと見つめる。
明希の上着を羽織ってはいるけれど、
自分の服もブラもナイフで
切られて、みすぼらしい格好だ。

明希が私の首元の傷に触れ…
『クソっ、やっぱりあんな男。
あの場で骨の一本でも、折って
やればよかった。』

『明希…。』

『あ。悪い。怖かったな。
お前には怒ってないから。

悪かったな…助け出すの
遅くなって…。』

『うん。いいの…私もごめんね。
こんな事になって。』

『いい。お前のせいじゃない。
謝るな。』
明希はそういうと…
また私をきつく抱き締める。
『うん。ありがとう、明希
助けてくれて。』

『ああ。いいんだ。』

明希の胸の中…安心する。
心地よすぎて、さっきまでの
事が嘘みたい…だけど、
それはやっぱり現実で…

『あっ…。』
私そういえば、
あの男に写真を撮られた…
戻らなきゃ…戻ってなんとか
しなきゃ…
そう決めて、明希を突き放す。

『どうした?』

『私戻らなきゃ…私あいつに
写真撮られたの。あんなの
誰かに見られたら、私生きていけない。』

『写真を撮られたのか『そう。だから
早く行かなきゃ。』

急いで私が車から降りようとするけど
明希がはなしてくれない…

『ちょっと早く行かなきゃ。
明希はなして。』

『ちょっと。梨乃、落ち着け。
それはすぐ俺がなんとかするから。
お前は落ち着け。』
そう言って、私を宥めて
胸に引きよせ、抱きしめる。
私が少し落ち着くと、
片腕で私を抱きしめたまま、
誰かに電話を掛け始める。

『俺だけど。男が持ってた携帯
絶対中身見ずに、今日中に
俺のとこ持ってきてくれ。
ああ、ああ、そうだ。
じゃあ。』

電話を切るとすぐに
『安心しろ。これで大丈夫だ。』
明希が大丈夫っていうと
本当に大丈夫な気がしてくる。
不思議だ。


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