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第5章 痴漢〜電車

もう諦めて身を任せてしまおうか
そして、降りる駅に着いたら
すぐに逃げる。
うん、そうしよう。
抵抗をやめ、つり革に両手で捕まる。
抵抗を辞めると痴漢の手は、
あろうことか、私の下着を
ぐっと上に引っ張り上げられる。

『んッ』
なんてことするんだ。
下着がお尻に食い込む。

下着をなおしたいけど、
揺れる電車で、両手はつり革で
下に下ろそうものなら、
周囲の人にあたってしまいそうだし
私は降りる駅に着くまで
その恥ずかしい状態で耐えるしか
なくなった…。