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妄想短編集
第6章 痴漢男〜5章続編
『ねぇ、君。』

『え?私?』
頭の上から聞こえた声に
反応し、見上げると
知らない男。

だけど、その男の顔を見た途端
なんだかとても嫌な予感がして
慌てて立ち上がり、
すぐに逃げようとする。

だけど、
腕を掴まれ…
『待ってよ。どうして逃げるのさ。
君こんなところで
何してたの?行くとこないなら
俺の家おいでよ。』
家出娘か何かと勘違いされただけ?

だけど、私の中で何かが
早く逃げなきゃいけないって
警告している気がする。

『いえ、大丈夫です。もう帰り
ますから。放してください。』

『ふーん。そうなんだ。
だけど、放さない。 』

やっぱり…でも、どうしよう。
なにをいってもはなしてくれる雰囲気
じゃない。たちが悪い人に出会って
しまった…。
『あっ…やっ。』
腕を引っ張られ、そのまま壁に押し付け
られる。

『俺といいことしようよ。』

『いや、放して。』

『そんな事いわないでさ。』
そういうと、彼は私の太ももを
いやらしくなぜ回しながら、首筋に
無理やり唇をつける。
首筋にチクっと痛みが走る。

『やめて。』

『すぐよくなるよ。』


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