この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater27.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
銀の木洩れ日亭へようこそ
第4章 お客さま
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「いらっしゃい!薬?それとも宿?」
ルチアに促されて中に入ってきたのは二人。それぞれ旅装に剣を佩いている。
ジークは極度の緊張の中、男達の肩章に素早く視線を走らせる。
輝く星に交差する長剣の徽章。
自国のものではないことを確認し、ともかく浮かせかけた腰を落ち着けた。
だが、あれは北方隣国シュトラールの騎士団章。
それは彼を安堵させるには至らず、ジークは油断なく男達の様子を探る。
筋骨隆々の壮年の男はジークよりも長身で、白金の髪を短く刈り込んでいる。
もう一人の小柄な男は、一歩下がったところで影のように佇んでいる。
深く被った頭巾の合間から覗く瞳がいやに鋭いのが印象的だった。
ジークのことには目もくれず、彼らは宿の主人の声に機嫌よく答えていた。
「二人だ、簡単な飯とベッドと・・・」
壮年の男がルチアの全身を眺め、彼女の腰を抱き寄せた。
「アンタはいくらだ?」
ルチアに促されて中に入ってきたのは二人。それぞれ旅装に剣を佩いている。
ジークは極度の緊張の中、男達の肩章に素早く視線を走らせる。
輝く星に交差する長剣の徽章。
自国のものではないことを確認し、ともかく浮かせかけた腰を落ち着けた。
だが、あれは北方隣国シュトラールの騎士団章。
それは彼を安堵させるには至らず、ジークは油断なく男達の様子を探る。
筋骨隆々の壮年の男はジークよりも長身で、白金の髪を短く刈り込んでいる。
もう一人の小柄な男は、一歩下がったところで影のように佇んでいる。
深く被った頭巾の合間から覗く瞳がいやに鋭いのが印象的だった。
ジークのことには目もくれず、彼らは宿の主人の声に機嫌よく答えていた。
「二人だ、簡単な飯とベッドと・・・」
壮年の男がルチアの全身を眺め、彼女の腰を抱き寄せた。
「アンタはいくらだ?」
![](/image/skin/separater27.gif)
![](/image/skin/separater27.gif)