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可愛いヒモの育て方。
第7章 露天風呂へ
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「じゃあ、高校生?」
「はい、もう卒業ですけどぉ。高三です。今学習期間でお休みだから、卒業旅行で泊まりに来てるんですー」
おお、ビンゴ。私の読みは、寸分の狂いもなく当たっていたみたいだ。
「お姉さんは、何歳ですか?」
「私は二四だよ。もうすぐ五になるけど」
「大人ー……。あ、麻人くんは?」
「あいつ、いくつに見える?」
逆に問い返してやると、女の子たちは首をかしげた。
「十六、くらいですかぁ?」
「もうちょっと上じゃないのー?」
「じゃあ十七?」
やっぱり、下だと思われているらしい。
「あれでも二一だよ」
種明かしすると、三人は一斉に驚愕の声を上げた。
「上、だったんだ……」
ふいに女の子の一人が、おそるおそるといった調子で私に話しかけてきた。
「あの、もし良かったら、部屋に……」
「あ、麻人? 連れて行こうか?」
「麻人さんは、大丈夫です。……化粧も落としちゃったし。それよりお姉さん、部屋に来ません?」
「私!?」
意外な提案に、びっくり。
「いっぱい話しましょう!」
「恋バナしましょー!」
三人にせがまれ、迷ったすえ少しだけならと、行ってみることに決めた。
まあ、暇だし、時間つぶしにもなる。
それに、慣れない化粧や逆ナンまがいなことをして、大人ぶって背伸びしているこれくらいの頃の年代の子は、私にはなぜか可愛く見えて仕方がない。自分にも、経験があるからかもしれないけれど。
「じゃあちょっとだけ。お邪魔しまーす」
「はーい!」
「行きましょ行きましょー!」
キャぴきゃぴとした若いエネルギーに圧倒されながら、私は案内されるまま、彼女たちの部屋へと向かった。
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