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可愛いヒモの育て方。
第8章 芽生え
麻人の指はローターを探すように、中で蠢く。息を詰め、その感覚に耐えた。
ようやく麻人の指が、ローターを捉える。ゆっくりと中から引き出され、振動する場所が変わるたび、どぷりといやらしい愛液が零れるのがわかった。
最近、妙に濡れやすくなった気がする。どうしてだろうと、頭の片隅で考える。
ローターが、体の中から消えた。ずっとやむことのなかった振動がなくなり、強張っていた体から力が抜けた。
「大丈夫ですか?」
「……全然大丈夫じゃない。ばーか」
顔を覗きこんでくる麻人から目をそらし、愚痴るようにそう零す。まだ、膣の中は少し痺れているような変な感じがしていた。
オモチャなんかで感じて、からかわれるのを覚悟していたのに、そんな様子もなかった。乱れて顔にかかった髪を、麻人の指がどけてくれる。
「続き、できます? それとももう、今日は休みますか?」
髪はずっと、触られたまま。麻人の問いかけに、あれ? と思う。
何かが違う。内心、首をかしげる。麻人が私を気遣って、自分の欲求よりも、私の欲求を優先させてくれるのはいつものことだ。