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可愛いヒモの育て方。
第10章 目隠し

「お、麻人が珍しく積極的」
「ベッドの上で下着姿で待機されたら、そりゃあ、ね。ヤりたくもなるじゃん」

 麻人の手が、私の肩に触れた。二週間ぶりの感触だった。
 そのまま、そっとベッドに押し倒そうとしてくる麻人の腕を握り、制す。

「だーめ」
「珍しい。今日しないんすか?」
「……そこであっさり引くなよ」

 おとなしく私から体を離す麻人に、思わずそう突っ込んでしまう。男なら多少強引に来いや。

「この間の仕返しするの」
「……あのオモチャなら、俺んちですよ? あのまま持って帰っちゃったから無い」
「じゃあ違う方法で」

 私はベッドから立ち上がり、上から二段目の引き出しを開けた。私はそこから、黒いタオルを取り出し、麻人の前で広げてみせた。

「これでいっか」

 バスタオルよりは小さめの、細長い大きさのもの。これで一度、試してみたいエッチがあった。

「こんなん、何に使うんすか?」

 私は麻人に、にいっと笑ってみせた。

「ん? 目隠し」
「……やだ」

 麻人が即座にタオルを奪おうとする。私は素早くその手を掴んで防いだ。
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