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可愛いヒモの育て方。
第10章 目隠し

 ジーンズ越しに膨らみをなぞる。麻人の視線は私の胸の谷間に注がれていた。
 今日の下着は黒。あまりつけない色だけれど、洗濯をサボっていてあまり下着がなかったのと、男を誘うにはちょうどいいと思い、これをチョイスした。
 麻人の頬に片手を添え、上目遣いに麻人を見上げる。

「……普段ゼロなくせに、こういう時ばっか、どこからそういう色気を絞り出してくるんすか?」
「一応大人の女だからね。あんたよりも経験豊富なの」

 私は麻人の唇を、親指でなぞった。私の唾液で濡れた唇。欲情している麻人の顔は、私を興奮させる。麻人の顔に自分の顔を近づけ、舌先でつつくようにして、麻人の唇を舐めた。耳元で囁く。

「目隠し、していい? させてくれたら、いっぱい気持ちいいことしてあげる」

 麻人を発情させている今の状況じゃ、ほとんど脅し文句だけど、一応許可をもらうべく尋ねる。

「……ホントに目隠しだけっすか?」
「うん」

 麻人の胸を軽く押して、ベッドへと座らせた。麻人はまだ迷っているような顔をしている。

「……少しだけですよ?」
「はーい」
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