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第10章 目隠し

　ざらついた舌の感触に、秘部から蜜が溢れる。麻人と会わない二週間、ずっと一人でしてなかった。キスした時点で、下はすでに濡れていた。
　私はそっと、麻人の体をベッドへと押し倒した。隣に横になり、麻人の耳元に唇を寄せた。

「麻人が触るから、濡れてぐしょぐしょだよ……」

　普段はあまり、そういう言葉は言わない。だけど今の麻人を興奮させるには、言葉もとても有効なはずだ。

「どこ？」
「触ってみる？」

　麻人の手を掴み、私の秘部へとあてがわせる。下着の上からでもわかるくらいに濡れていた。

「ヤ、バ……」
「あ……っ」

　あてがった手のひらを動かされ、下半身から、甘い感覚がせり上がってくる。

「ん、あ、やだ」

　吐息混じりの喘ぎ声が麻人にも聞こえるよう、麻人の耳元に唇は寄せたまま。柔らかい耳朶を甘噛みした。

「あ……」

　麻人の体がぴくりと跳ねる。

「……っ」

　肩を喘がせ、麻人はすがるように、私の体にすり寄ってくる。

「友梨香さん……、もっと触らせて」

　求めてくる声も仕草も色っぽくて、ぞくぞくする。