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可愛いヒモの育て方。
第11章 依存

 衝動のままに麻人の腕を掴み、自分の頭を押しつけた。こうしてしがみついていなければ、すぐにでもどこかに行ってしまう気がしたからだ。セフレでもない、恋人でもない。名前すらないこんな曖昧な関係、いつ壊れてもおかしくない。
 恋人という、名前のある関係にあったって、ずっと続くことはないのに。
 深入りするのが怖くて、ずっと何も聞かなかったのは私だ。

「……すみません」

 麻人の声で我に返る。何に対しての謝罪なのか、とっさにわからなかった。

「確かに、友梨香さんに話したことなかった」

 苦笑の混じった声だった。麻人の服を涙で汚してしまうと思い、麻人の腕から頭を離した。だけどまた、抱き寄せられる。麻人は小さい子供をあやすように、私の頭を片手で抱きしめ、撫でた。
 私はベッドに座り、麻人はその横に立っている。私の頭はちょうど彼の腰辺りで、またしがみつきたくなった。だけど、すがったら拒絶される気がしてどうしてもできなかった。
 別の理由を後付けしても、必死にそれを否定しても、高ぶった感情が物語る。気持ちを辿って、認めるほかなかった。
 ――私は麻人が好きだ。
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