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第3章 秘密のご褒美

「抱っこで恥ずかしがる年齢でもないでしょう？」
「……よく持ち上がったなって。その細腕で」
「何言ってるんですか。一番最初の日、浴室で気絶しちゃった友梨香さんをベッドまで運んだのも俺ですよ」

　そういえば、そんなこともあったなと思い出す。あの日は媚薬を使っていたから、すごかった。
　あの時のことを思い出し、また体の芯に熱がともる。
　麻人は私の体をベッドに横たえると、ゴムを取り出した。だけど何を思ったか、装着せず脇に置いてしまう。

「さっきの仕返し、忘れてた」
「仕返し？」

　麻人に下着を下ろされた。手で太ももを掴まれ、そのまま大きく開かされる。
　何をする気なのかと思いきや、私の股間に顔をうずめてしまった。

「それ……ダメ、ひゃあっ」

　わかった時にはすでに遅かった。熱くて濡れた舌が、秘部をねっとりと舐めあげた。その衝撃に、悲鳴のような声が洩れる。
　私はとっさに足を閉じようとしたけれど、麻人の手がそれを阻む。

「や、あ、だめ……っ」

　私は麻人の頭を押しのけようともがいた。麻人の舌は容赦なく、私の弱い部分を責め立てる。