この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第3章 秘密のご褒美

 その時だった。ふいに麻人の携帯が鳴った。
 彼の着信は、アップテンポのロック曲。あまりメジャーじゃないグループの曲で、前に曲名を聞いたけど、忘れてしまった。
 私はベッドに放置してあった、彼の携帯を見た。スマホの画面に映し出された文字が、自然と目に入る。彼の母親からだった。
 その時ちょうど、麻人が部屋に戻ってきた。ほぼ同時くらいに、着信は途絶える。

「なんかお母さんからっぽいよー。やっぱ心配してんじゃないの?」

 タオルで髪を拭く麻人に、携帯を差し出した。
 麻人は携帯の画面を見つめ、すぐにそれをテーブルに置いた。

「……かけ直さないの?」
「はい、もう遅いし」
「今かかってきたんだから、かけ直せばいいのに。何か用があるんじゃないの?」

 メールで済ませることもできるのに、夜中に電話してきたということは、それなりの用件があるんじゃないのか。私はそう思ったけど、麻人は何も答えなかった。

「てか、ちゃんと連絡したん? うち来ること」
「しました」
「ならいいけどさ……」

 なんとなく、その時の麻人の様子はいつもと違って見えた。どこがとは、上手く言えないけれど。
/292ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ