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曇り空
第11章 嘘だと言って
しばらくすると
いきなり杏里は立ち止まり
チラチラと周りを見渡し始めた
(やばいっ・・・バレた・・・かな)
なんてことを思っていると
杏里はチャラチャラした外見の男に話しかけ
その男に腕を絡め耳元で何かを囁いた
え・・・!?杏里・・・何してるんだよ・・・
彼氏・・・なのか・・・
いや、違う
突然のことに男は焦っている様子
今知り合ったばかりのようだ
逆ナン?
なんでそんなこと・・・っ
余りに突然の出来事に
俺はギュッと強く口を結び黙ってその様子を見ていた
すると杏里は男の手を引き
歩き始めた
どこ・・・行くんだよ
俺はまた
杏里と、杏里に腕を絡められ
ニヤニヤしている男のあとを追った