この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
曇り空
第2章 杏里と健人
「ごめんね健人…ごめんね」
「なんで杏里が謝るの…?」
「ごめんね…ごめん…ごめっ」
その瞬間視界が真っ暗になり
健人の匂いに包まれた
「杏里は何も悪くない…謝るのは俺のほうだろ?一番近くで杏里のこと見てるのに気付いてやれないでごめんな?一人で抱え込まないでこういうことされたら俺にすぐに言って?辛かったよな杏里…本当にごめん」
「うっ…グズッ…」
「杏里…杏里っ」
健人はまるで壊れ物を扱うかのように
優しく私の頭を撫で
そっとまた抱き締めてくれた