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第5章 title 百合の調(しらべ)

壁から垂れた鎖で両手を上に拘束されてしまいました


恐怖で彼女を見つめます


「その顔・・そそられますわっ・・透矢っ！・・本当によろしいのね？」


釘を刺すように、顔だけ透矢に向けた彼女


彼女と透矢を交互にみるしかできません


一体なんなのでしょう・・・


「ああ。はじめてくれ」

淡々と返事をした彼


くすりと意地悪な笑顔で私の前に立ち見下ろす彼女は可愛らしい悪魔のようです