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第6章 title 切ない渇望

「こちらにいらっしゃったのですか・・探しましたよ・・咲様」


「・・・貴方は」


「久しぶりですね。麗しの姫君を目に入れることが出来なくなったこの数日心臓が張り裂ける思いでした。覚えておいでですか？

常磐 慶次です」


「まぁ・・えっと・・常磐さん・・ね・・」

どなたでしたか？私の記憶にはない人物に戸惑いつつ愛想笑いをしてみせます


「慶次と呼んで下さい。今宵再び、貴女にお会いできて光栄です」


「まぁ。お上手ですね。でわ私はこれで」


去ろうとした私の手をそっと掴まれました


「お待ち下さい。チャンスを逃すきはありません」


「困りますわ」


「困らせたい」


返答に困る私を引き寄せ、白いスーツの中へ寄せてきました


ふわりと甘く刺激的な香りが私を包んできました