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第6章 title 切ない渇望

「なんで立てないの？」


「色々ありまして・・」


「ふーん・・帰りたい？」


「はい」


当たり前の質問になぜハラハラさせられるのでしょう・・・


「服着せるのめんどくさい」


「そんなっ・・動けませんのにっ」


「嘘うそ。シーツは巻いてあげるよ」

何だか、からかわれているようです


「咲はお姫様だっこ好きだね・・よく身体が動かなくなる・・くくっ・・」


「私のせいではありませんっ」


気付いていますか？・・・私の中の恐怖がすっかり無くなってしまっていることを・・


手遅れに近くて、彼の事情に巻き込まれただけの被害者のようなものかもしれませんが


それでもいいと思ってしまった私は相当彼に溺れてしまっているのではないでしょうか？


とても危ない状況だったはずなのに・・


全て良しとしまった私の心情・・


私自身解読不能です