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主な君に逆らえない
第3章 甘いのはお好きですか?
美味しいと感じたさくらんぼも、巡った思考ではよく分からなくなってきました

彼にときめいている自分と、不安と恐怖に怯える自分

私の中で相反する感情がぶつかっています

「俺にも頂戴」

お皿に乗ったさくらんぼを私に渡してきました

一瞬どうしていいか解りませんでしたが

すぐに同じ様に彼にも食べさせてあげました

無防備に私に向け開かれる口に、何故かきゅうっとした胸の締め付けと、子宮の疼きを感じました

「ん・・美味しい・・」

満足そうに喉を鳴らした彼に見とれる私・・・

はっとなりました

「まだ要りますか?」

「うん。口移しで頂戴」

びっくりしましたが、私・・きっと期待していました

そんな期待をしていた私自身にも・・驚きました

果肉を歯で優しく挟み、茎をプチっと外します

開いたままの彼の口へゆっくりとさくらんぼを近づけます

ころんと入れて差し上げる予定だった私とは

違った彼の動きに

私、再度驚いて身を固くしてしまいました

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