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第3章 甘いのはお好きですか？

ころんと２人の間から張りを失ってふやけたさくらんぼが転がりました

運転手の方の声がスピーカーから聞こえました

どうやら到着したようです

私を抱きかかえて車から降りた彼

肩がでている私の肌を冷たい風が当たって心地いいです

此処は港・・・ですね

潮の香りと湿った空気が朝日に合わさっています

チリっと照りつける太陽が、私の露出した肌に射さります

お姫様だっこというのですよね？

安定感のある心地いい振動で私を客船へと連れていきます

何度か乗ったことはありますが、この客船は私も初めてです