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主な君に逆らえない
第3章 甘いのはお好きですか?
絨毯を敷き詰めた床にそっと降ろされ

ふわりと滑らかな感触が足の裏に心地いいです

手を引かれて1室のドアまで連れられました

カードキーをスーツの胸ポケットから取り出すと

軽い電子音とともに解錠しました

「さぁどうぞシンデレラ嬢」

くすっと笑って私を部屋へと誘います

私はまた昨日の二の舞になることをここで確信しました

怠い身体は幾分か良くなってきていますが、あのような行為を受けれるほど、身体は回復していません

彼の掌が私の両肩に触れ、ドキリと心臓が嫌な音を立てました

パチンっと金具の音がします

するっと私の肌を伝ってドレスが床に落ちました

下着一枚のみっともない姿の私

首筋にチュッと小さく口付けをされ

一気に身体に緊張が走りました

私の身体はふわりと浮き

彼の腕の中で、抱きかかえられていました

軽快な足取りでバルコニーへと出ていきます

潮風と真っ青な海に反射した太陽の光で素敵な光景です

ジャグジーのお風呂が露天式に湯をはっています

ゆっくりと私の足を温めの湯につけていきます

淵へと丁寧に降ろされ、驚き顔で彼を見上げました

あぁ・・わたくしがあまりにもみっともなくて、憐れだったのでしょうね・・・

「サッパリしたいでしょ?ゆっくりと浸かって上がってくるといいよ」

乱れた髪を梳かすように彼のゆびが触れて、私の髪にも口付けをして、部屋へと戻りました

私は呆然とその後ろ姿を見送りました

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