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主な君に逆らえない
第3章 甘いのはお好きですか?
前菜からメイン・・デザート・・

嘘みたいな、まるで魔法にかけられた気分です

美味しいお料理を頂きながら、彼と他愛ない会話をしているのですから!


こちらの客船を手掛けるお手伝いをされた話

アマリリス学園の創設者との縁の話



肝心な部分はお互い触れませんが・・・

私こんなに楽しい時間を過ごすのは本当に久しぶりです

食べ終わった私達はお互い外の景色に目を向けていました

穏やかな海原

傾き掛けていく太陽

「咲・・踊ろうか・・」

外をみつめたまま誘ってきました

私は彼の横顔を見つめました

高い鼻先や、膨らんだ唇に思わず昨日の出来事を思い出し、身体に熱が宿りました

誤魔化すように彼の誘いを受けました

ピアノ演奏でシックなjazzに乗って、私達は踊ります

彼のリードが素敵で、今までのどのパートナーよりも踊りやすかったです

夢中で踊り、終わる頃には周りから拍手喝采を受けました

何だか恥ずかしくて彼の胸に隠れてしまいました

私の身体をまたも軽々とお姫様だっこして、この場から連れ出していってくれました

まるで王子様そのものです
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