この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
毒舌
第7章 テイクアウト
俯いて
何も言わない私に
香島さんは
何故か頭を撫でてくれて。
そんなふうにされたこと
今までない私は
不思議な気持ちで見上げた。
「何かさ。ほっとけないんだよね。琴美ちゃんがソイツのこときっとすごく好きなんだろなってのもわかるし。何でそんな半端な関係でいるのかもわからないけど。……ていうか俺なら遠くにいる彼女ほっとかない。しっかり捕まえておく。だから……ソイツ、ムカつく。会ったら一発殴りたいね。俺、琴美ちゃんが好きだよ」
並べられた言葉は
思い付くままバラバラで
告白をしたいのか
不満を言いたいのか
よくは
わからなかったけれど。
きっと
どれも
飾らない
本心なんだろうな。