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毒舌
第8章 相談
イッちゃんは
私の肩をがしりと掴んで
何故かお説教を開始。
「いい!?琴美は昔っから男を無駄に惹き付けちゃうフェロモンがあるの!警戒しなきゃダメなの!」
「フェロモンん~?」
そんな胡散臭げなの
信じてるのかなぁ。
『あー……なるほどな。それがフェロモンだと言われてみるとじゃあそうなのかもな。お前悩殺臭がある』
(何よ悩殺臭って。悩殺的に臭いとか失礼じゃない)
『いやいや、逆だ』
自分じゃ
自分の臭いなんて
わからないんだけど。
「……そういや電車で痴漢してきた人たちも何かそれっぽかったかも?」
「痴漢っ!」
イッちゃんが
サッと青ざめた。
「もう片時も離れたくない!琴美はあたしが守る!」
そんな大袈裟な……。