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毒舌
第9章 均衡
学生時代
罰ゲームとかで
女の子同士で
キスをしなきゃならない
って場面があったけど
あの時は
遊びだとわかってても
抵抗感とか
半端なかったのを覚えてる。
結局お互い
笑いすぎて
出来ないまま
うやむやに終わらせたけど。
私は
じっと
イッちゃんを観察した。
「……別にイッちゃんとなら平気かも」
いつもベタベタ
抱き合ったり
手を繋いだり
小さな頃から
当たり前にしてきた
幼なじみには
パーソナルエリアへの
侵入に対する
抵抗感がない。
至近距離でも
ぜんぜん平気。